千葉県立中央博物館で開催されている「発掘された日本列島2024」に行ってきた。
発掘された日本列島というのは、文化庁が主催している展覧会で、以下引用。
全国で毎年約8000件の発掘調査が実施されておりますが、国民がその成果に実際に触れる機会は、極めて限られています。このため、平成7年度から、近年発掘調査が行われた中で特に注目された出土品を中心とした展示を構成し、全国を巡回することにより、国民が埋蔵文化財に親しみ、その保護の重要性に関する理解を深めることを目的として始めました。今回で第30回目となります。
6月15日は千葉県民の日ということで、博物館など無料になってないかなあ~なんて探していたら、偶然、発掘された日本列島が千葉で開催されているということを知り、6月16日の日曜日、家から車を走らせて、千葉県立中央博物館に行った。
予習?として、サイトを見ていたんだけど、自分的にこれは見てみたい!と思った遺跡がでた。
それは、北海道にある遺跡「ピリカ遺跡」
ピリカ遺跡は、旧石器時代の遺跡で、旧石器時代の人たちがどのようにして石器を作っていたか、石器の製作工程が詳細にわかる遺跡。
というか、思うんですよ。
北海道はすごい。
先月、友達に連れて行ってもらった「北海道博物館」。
北海道は、上から下から横からといろいろな人たちが移動してきて出来上がった文化、土地だなと痛感した。
ということで、千葉県立中央博物館で開催されている「発掘された日本列島2024」に展示されていたピリカ遺跡の展示を見ていきます。
北海道今金町にある史跡「ピリカ遺跡」
北海道今金町にある遺跡「ピリカ遺跡」(漢字で書くと美利河)
ピリカとは、アイヌ語で「美しい」「良い」「豊か」といった意味で、近くを流れる「ピリカベツ川」に由来する。
ピリカ遺跡は、函館と札幌の間にある、北海道の細長いところのまんなからへんにある遺跡(失礼なアバウトな説明)。
ダムの建設を契機に発見された遺跡である。
次の北海道旅行は、ピリカ遺跡に決まり!
ピリカ遺跡は、先ほど書いた通り、旧石器時代の遺跡で、旧石器時代の人たちがどのように石器を作っていったか、その製作工程が詳細にわかる遺跡である。
旧石器時代と書くだけあって、この時代に残る遺物ってだいたい石器のみ、だからだそうだ。
石器以外のものは、やはり時代の年月とともに消滅してしまう。
千葉県立中央博物館では、チケット売り場のすぐ目の前にピリカ遺跡の展示があった。
目立つところに展示されているせいか、人が多くてなかなか写真撮ったりするのが難しかった。
メノウ加工技術
メノウ製石器の多くには、表面が赤く変色して、加熱された形跡がある。
これは、「焼き入れ」とよばれる現代のメノウ加工技術と似ており、薄く剥離しやすくする効果がある。
高度な石器製作技術
丹念な整理作業で得た接合資料からは、石器製作工程の復元的研究も進展していきました。
石核から細石刃を剥ぎ取る細石刃剥離技術では「美利河技法」という新たな標識となり技法が見いだされました。
石核の打撃部には訂正な調整が施され、剥離に必要な力を一点に集中させる高度な技術が見られます。
その製作方法は現代の研究者にも再現が困難なもので「石刃剥離技術の頂点」と評されています。
石を知り尽くしている旧石器時代の人たちだからこそできる技、みたいなものでしょう。
やー、ピリカ遺跡に行って、さらにいろいろ石器などを見たくなった。
友達にたのんで、ピリカ遺跡に連れて行ってもらおう。
※参考資料