千葉市若葉区桜木にある特別史跡『加曽利貝塚』。
加曽利貝塚は現在『加曽利貝塚縄文遺跡公園』という公園になっているが、発掘調査をしている場所などもあったり、公園のようで遺跡丸出しみたいな感じの場所である。
その公園の中にある『千葉市立加曽利貝塚博物館』で10月8日から開催されている『あれもE これもE 加曽利E式土器』という企画展を見てきた。
加曽利貝塚E地点・B地点発掘100周年記念の企画展である。
勝坂式土器や暁町土器などもいいけど、加曽利E式土器も良い!!
で、加曽利E式土器とは、だいたいこのような特徴を持つ土器のことである。
加曽利E式土器は、加曽利EⅠ式土器から加曽利EⅤ式土器まであり、加曽利E式土器の特徴を持ちつつ、他の地域で作られた土器の特徴を取り入れた『中峠類型』、『曽利式土器』、『大木系土器』など、さまざまな土器がある(今回の企画展の土器で)。
加曽利貝塚博物館には、約4年前来たきりで、そこで加曽利E式土器を知ったのだけど、そこまで加曽利E式土器にのめり込んでなかったなあという自分。
今回この企画展を見たおかげで、加曽利E式土器がますます興味ワクワクになったことは、間違いない気持ちです。
企画展で撮ってきた写真が膨大すぎて、自分の記録用の意味も込めて、それぞれわけて書いていきたいと思います。
加曽利E式土器の流れ・約5000年前『中峠類型』
中峠という漢字、みなさま読めますか?
「なかとうげ」じゃないですよ、「なかびょう」と読むのです。
『中峠類型』土器は、縄文時代中期中葉の『勝坂式』『阿玉台式』と後葉の加曽利E式土器の要素をあわせ持つ、きわめて短い期間に存在した土器群。
企画展のいちばん最初に展示されていたのだけど、私はこれを見ただけで、とてつもなく感動した。
コツコツ?長野県や山梨県の博物館に行き、この目で勝坂式土器を見てきた自分にとって(阿玉台式はまだだけど)、こんな土器もあんのか!?みたいに、感動と電撃がはしった(言い過ぎな気がする・・)土器たちだったなあ。
それぞれにこのような特徴?なる説明があって、とても助かったし見ていてよく理解できた。
博物館などに行って毎回思うんだけど、縄文時代の人たちの行動力?移動力?って、本当の想像以上だと思うし、想像以上に人びとの交流が盛んだったんだなって、本当に感じるし、そう思わざるを得ないみたいな気持ちになる。
そこらへん土器などを見ていて、縄文時代が面白いと思う点でもあるかなあ、みたいな。
そして、加曽利EⅠ式土器に続きます。