ねことメガネとアネモネと

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国指定重要文化財に指定されている『焼町土器』を展示する「浅間縄文ミュージアム」

9月18日、長野県北佐久郡御代田町にある『浅間縄文ミュージアム』に行ってきた。

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長野県北佐久郡御代田町は、軽井沢町に近い場所にある。

上信越自動車道の佐久I.C.でおりてから10分くらいで着く博物館である。

浅間縄文ミュージアムは、博物館として単体の建物かと思っていたら、図書館などがある「エコール御代田」という施設に併設されている博物館だった。

だから、最初、車で「ここか?ここか?」と言いながらスルーしてしまい、もう1度、エコール御代田の前を通ったとき、エコール御代田の隣に、浅間縄文ミュージアムという文字を見つけ、駐車場に車を停めた。

 

 

国指定重要文化財『焼町土器』

浅間縄文ミュージアムには、川原田遺跡から出土した土器『焼町土器』と言われている、国指定重要文化財の縄文時代中期の土器が展示されている。

縄文時代中期の長野県から山梨県あたりの土器は、ここのブログでも書いているけど、芸術性が高いと思っている土器のだらけである。

azu-simple-diary.xyz

 

浅間縄文ミュージアムは、キレイな博物館で、博物館自体の大きさはそんな大きくはない。

けど、博物館の奥だと思うけど、そこに展示されている焼町土器は、ものすごい大きな存在感を放ちながら、ずらりとガラスケースに入れられて展示されていた。

まあ、国指定重要文化財だからね。

ずらりと並んだ焼町土器

こう見るだけでも圧巻な焼町土器。

受付の方が「写真は自由に撮ってかまいません」とおっしゃっていたので、写真は自由に撮れます。

私と家族連れの方がいたけど、ジロジロと土器をずーっと見ているおばさんがひとり。ワイワイと楽しく話ながら家族連れの方は、この部屋を後にしていたけど、私は、ひとつひとつの土器の写真がほしいと思い、薄暗い部屋の中、ひとりで写真を撮りまくっていた。

 

焼町土器NO.2

焼町土器ひとつずつの説明がある

焼町土器

どうですかね??この形!

すごくないですか!?

どうすればこんなデザイン考えられるのかなあ・・・

日常的に使われているからなおすごい

日常的に使う土器だから、縄文時代の人たちの家の中は、オサレ雰囲気がたんまりに違いない。

上部の丸部分

この土器側面にある曲線表現も、芸術性が高い過ぎ。

 

焼町土器NO.6

丁寧な造りの土器

この土器を見たときの感動はいまでも覚えている。

これまた凄いデザインの土器

このブイの形の装飾がすごい

この土器の曲線もまた芸術性が高い

 

焼町土器NO.1

焼町土器の典型がこの形らしい

カラスケースにあるから反射がツライ

丸い形たくさん

このポツポツとした模様も特徴

焼町土器をひとつひとつ見て写真を撮っていたけど、同じような文様が多いのに、どれもこれも土器のデザインが個性的で飽きない。

片道4時間もかかちゃったけど、千葉からはるばるここまで来て良かったと強く感じた(次はどこかで泊まり込みで見学したい)

せっかく軽井沢あたりまで来たのに、日帰りで帰る自分がちょっと残念だったけど、こんなに素晴らしい土器が見れて、私は満足して帰宅した。

 

おまけ(縄文時代の人を再現した人、母娘と土器づくり)

出土した骨を参考に、縄文時代の人を再現した人形があった。

かなりリアルで、人形が苦手の私には、ビクビクしながら見ていた。

縄文時代の人を再現した人形

この人の足元には、焼町土器が置かれている。

当時の人たちには、この焼町土器が、日常生活にとけこんで、竪穴建物の中に置かれていたんだろうけど、なんだろ・・・いまでいうインテリア?部屋を飾るものとして置かれていたかもしれない。

やっぱり縄文時代の人はオサレである。

土器を作るのは女性の仕事のようだった

親から子へと土器づくりの技術が受け継がれていったようです。

土器をつくる母

粘土をこねる子

焼町土器を見に、ぜひ浅間縄文ミュージアムに訪れてみてほしいと思います。