東京都埋蔵文化財センターの土器を見学していたとき。
縄文時代の土器だけではなく、弥生時代の土器、そして、古墳時代の土師器と須恵器、そして、奈良時代、平安時代と、旧石器時代から続く時代の流れを読み取れる展示構成なのだけれども、そこで、ちょっとした疑問。
縄文時代の土器と弥生土器の土器って何が違うの?と、誰もが??思うところでもある、と思う。
そんなちょっとした疑問を解決してくれる説明文が、東京都埋蔵文化財センターにあった。
縄文時代の土器ってこういうのが多くない?
縄文時代の土器って、確かに、甕や鉢みたいな形のものが多い。
では、弥生時代って、主にどういう特徴を持った土器なのだろうか。
弥生時代の土器って、だいたいこういうのが多くない?
弥生時代の土器の主な特徴は、縄文時代の土器に比べると、文様が少ないものが多く、それに厚さが薄いものが多い。
そして、いちばんの大きな違い?といってもいいのが「壺」の登場である。
本当にいつも思うんだけど、誰がこういう最初に考えるんでしょうかね?
思うに、現代でもそうだと思うのだけど、縄文時代の人や弥生時代の人だって、長年、試行錯誤を繰り返して、これだ!というものを発明というか、作り上げるのだろうと思うんですよね。
写真のど真ん中に、誰が見ても「壺」だとわかるものが写っている。
博物館をいろいろ渡り歩いていると、なるほど!と思うんだけど、確かに、縄文時代に作られたと思われる出土した土器たちから、壺みたいな形のものってない(似たのはあるのかしら)
弥生時代前期あたりは、縄文時代と弥生時代が、ごちゃまぜになっているときだと思われるから、いきなりの壺の登場はないかと思われる。
それが時代とともに、人々の暮らしにそった道具作りをしていくと「あれ?こんなのできた、え?ちょっと、この形ええやん!」という雰囲気になって、試行錯誤の結果、壺ができた、という感じでしょうか?
縄文時代と弥生時代の土器の違いは、文様のあるかないか、土器の厚さ、そして、壺の登場などが、あげられるかと思います。