ねことメガネとアネモネと

古代史好きアウトドア好きな女が書きたいことを書くブログです

東京都埋蔵文化財センターで、多摩丘陵の縄文の風を感じる

多摩センター駅と聞いて、何を思う浮かべますでしょうか?

サンリオピューロランド」でしょうか?

舞浜と聞いて、東京ディズニーランドを思い出すのと一緒ですな。

 

こんな前置きは置いといて。

多摩センター駅は、京王線と小田急線、そして、多摩モノレールが乗り入れる駅である。

そこの駅の近くには「サンリオピューロランド」という、遊園地があるのだけれども、私は、サンリオに行く人たちの波を横目に、線路沿いにある「東京都埋蔵文化財センター」へ行った。

 

東京都埋蔵文化財センターは無料で見学できる施設。

正方形のような形をした展示室で、展示室の規模は、それほど大きくはなかった。

関東に多くみられる「勝坂式土器(かつさかしきどき)」を見学

東京都埋蔵文化財センターに「勝坂式土器(かつさかしきどき)」の展示があるか、ちょっと興味がありまして、というか、勝手に、サイトの写真にある、多くの土器が見学できるのかと、勝手な思い込みで行ってしまった。

 

勝坂式土器は、縄文時代中期の土器で、この土器の大きな特徴は、隆起性に富んだ装飾把手、である。

土器のふちに、大きな把手がついていて、何かの生命体をイメージさせるような、そんな造形が特徴的な土器である。

土器のふちのところに、突起がついている

装飾把手

勝坂式土器

装飾把手

この突起がなんなのか、本当のところはわからないけど、見る人の想像力で、どういう形に見えるのか、そこが面白いところ。

蛇のように見えたり、目玉に見えたり、何かの動物の口ばしだったりと、この土器たちを見る人の想像で良いと思う。

 

縄文時代中期の土器は、このように装飾に凝った土器が多く(長野県や山梨県あたりの中部が多い)、そんな土器たちを見ているだけでも、想像力が掻き立てられて、とても面白い。

東京都埋蔵文化財センターの隣にある「縄文の村」

東京都埋蔵文化財センターの隣に、「縄文の村」という遺跡庭園がある。

遺跡庭園として公開されている縄文の村は、多摩ニュータウンNO.57遺跡を、多摩丘陵の景観を復元した庭園である。

縄文の村

けっこうな日数で、竪穴住居の中で火炊きされるみたい。

この日も、火炊きされていて、竪穴住居の中にある炉が、燃えていた。

中に入って見学できるけど、煙が苦手な人は、オススメしません。

火炊きされていた

縄文時代の人は、煙いだろうがなんだろうが、それが日常だった。

しかし、この竪穴住居、炉で炊かれている火の煙は、ちゃんと外へ逃げていくようになっているのである。

 

縄文時代前期や中期によって、竪穴住居の形や大きさが違うので、それらを比較しながら見学すると面白い。

詳しくは>>遺跡庭園「縄文の村」 | 東京都埋蔵文化財センター | 公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団

 

庭の木々は、縄文時代をイメージしてつくられているようで、縄文時代の人たちも食べていた、利用していたであろう木や草、そして木の実が見学できる。

村の木々

東京都埋蔵文化財センターと縄文の村は、無料で見学できるので、ぜひとも、縄文時代の風を感じてもらいたいです。