先日行った国立歴史民俗博物館の第一展示室で、リアルなマネキンを見ていたら、こんなことを思い出した。
NHKだったと思う。
とある古代史の番組が放送されていて、衝撃を受けたことがあった。
それは「針を利用して洋服をつくる」ということ。
今の時代には、そんなこと何も衝撃なんか受けないと思うけど、針に糸みたいなのを通して服(みたいなの)を作ったことによって、寒さに対応できるようになった、人が移動できる場所が増えた、などなど、他にもいろいろあるだろうけど、だいたいこれくらいのことはあげられる(説明パネルにも寒冷環境への適応って書いてあるし)
思えば、国立歴史民俗博物館にあるリアルなマネキン展示、「おわ~!すごいリアルな人形だね~」なんて思いながら見学していたらアカンことを自覚する(笑)
このリアルな人形展示で、右側にいる女の子が手に持っているものは「針」である。
下のほうに説明文が記載されているのを読めばわかるけど、たかが針、されど針。
それと糸のようなものだと思うけど、その2点さえあれば、とりあえず身に纏う服ができるのである。
このリアルな人形の来ている服は、少女が持っている針で作られたのだろう(と勝手に想像する)
NHKの放送を観たあと、北海道へ旅行に行った。
友達の車で、とある博物館に連れて行ってもらった、北海道余市町にある「フゴッペ洞窟」。
フゴッペ洞窟とは、国指定史跡の続縄文時代の遺跡で、岩面彫刻が残されている洞窟遺跡。
そこに展示されていた「針」に、とても感動していたことを思い出す。
機織機みたいなので服を編んでいたり、針で動物の毛皮などを縫って服を作っていたり、道具の発明って本当にすごいって思う。