この「土偶を読む」という本、すごいと思った。
「その発想はなかった」という気持ちで、電車の中で読んでいる。
まだ「ハート型土偶」のところなのだけど、ハート型土偶とオニグルミの形が見事に合致していると言っていいほど、まさかのなるほど!!と、電車の中で感動した。
「ハート型土偶」は、各地出土しているけど、特に有名なハート型土偶は、群馬県吾妻郡東吾妻町のものだと思う。
重要文化財に指定されているもので、ハート型土偶といわれるもの、有名なハート型土偶に酷似しているものなど、たくさんある。
そのハート型土偶の顔と身体が、なんと「オニグルミ」を模しているとでもいうのでしょうか、ハート型土偶はオニグルミそのものだったのだ(言い過ぎ)
本に掲載されている写真は、ハート型土偶とオニグルミを隣り合わせに置いて、見比べることができるように撮られている。
私は電車内でひとり「本当だ!顔もオニグルミじゃん!」と、興奮するのだった。
確かに、土偶を形づくる要素として?植物を見て、というか、参考にしてというか、精霊が宿る木の実たちを見て、その祈りの道具をして、土偶が作られたかもしれない。
本当のことはわからないけど、確かに!そういわれれば!と納得した。
私の机の上に、ガチャガチャで当てた「仮面の女神」の土偶が置いてある。
仮面の女神は、女性の特徴をリアルに表現した土偶で、私は机の上に置いてある土偶を見るたびに「これを作った人は、とある女性のことが好きで好きで仕方なかったのかもしれない」と思っていた。
好きという感情じゃなくとも、愛しているとか、尊敬しているとか、そいういう感情。
ハート型土偶は、もしかしたら、オニグルミかもしれないけど、人間をそのまま表現した土偶もあるはずで、本当に土偶って、想像力をかきたてる謎が多いものだなと思う。