バードウォッチングが上手くなりたい。
鳥観察を練習するために、家から車で行く距離の、大きめの公園に行くしかないかと、思っていたけど、案外、近場の公園でも鳥観察ってできるじゃん、と今日痛感した。
自分の家から徒歩5分以内、距離にして1キロもないところに、ちょっとした公園がある。
その公園は、土地の所有者に許可を得て、市民に開放している公園らしい。
会社帰りとかにチラチラ見ていて、公園があるということは知っていたけど、公園内に入るのは今日が初めてだった。
私の家の周りには、大きさ関係なくいえば、公園の数は多い土地かもしれない。
今日初めて行った公園に行くまでに、2個ほど、公園がある。
公園の中を通って、公園へ行くという、公園のはしごみたいな感じで歩いていたのだけど、さっそく鳥の鳴き声が聞こえた。
どこにいるんだろうと上を見上げながら、キョロキョロしていたら、小さなスズメほどの鳥が電線に止まっているのが見えた。
シジュウカラぽい。
鳥の姿だけを見て、これはどの鳥かってまだ覚えていない、超初心者だけど、街中で見かける鳥くらいから徐々に覚えていきたい。
シジュウカラぽい鳥を見ようと、双眼鏡ではなく、スマホのズームで鳥を映してみた。
一応、目的の公園でバードウォッチングをするために、双眼鏡は持っていた。
けど、袋から出すのがめんどくさい(これでいいのかバードウォッチング)
スマホを上に向けて、じーっとシジュウカラぽい鳥を観察。
しかし、鳥も自由気まま、すぐにどこかへ飛んでいってしまった。
スマホだけど、ちょっと鳥観察ができたな~なんて満足げに気分よくして、再び公園を目指し歩いていたとき、犬の散歩をしていたおじさんがこちらを見ていた。
ですよね、ですよね、はたから見たら、そりゃあ、怪しい人ですよね。
スマホを上にかざして何を見ているのかわからない、そんな様子を目撃したら、あいつは怪しいヤツ悪だ、なんて思われますよね。
そこが街中(街中にある公園だけど)でバードウォッチングするときの弊害?障害?みたいな気がする。
公園の入り口に到着して、ちょっとボロっている看板を見に行こうとしたら、私の数十歩前には、小柄なおばさんが立っていた。
おばさんは、ちょっとボロっている看板を見つめていた。
(私と同じ、この公園に興味がある人、もしくは散歩しに来たおばさんかもしれない)と、おばさんの様子をうかがっていたら、看板を見て満足したのか、引き返して歩いて行ってしまった。
おばさんが帰ったあと、ちょっとボロっている看板を見ていると、鳥の絵が描いてある。
鳥の絵が描かれているということは、この公園、バードウォッチングに適している公園なのか、そう思って見ていると、鳥がよってきそうな木々が(鳥が好む木々?)が多く自生していると、説明されていた。
私はよし!鳥を観察しようと、上を見上げながら公園内に入った。
ひとりおじさんが散歩しているのが見えたが、あとは全く人気のない公園だった。
公園の隣には、ちょっとした高級レストランがあって、そこから流れている音楽がよく聞こえる。
洒落た公園だな、なんて思いながら、公園を歩いていると、鳥が1羽、2羽と木の枝に止まるのが見えた。
私は急いで、家から持ってきた双眼鏡を取り出し、木々に止まっている鳥たちの観察をし始めた。
北海道でシマエナガを観察しに行ったときにも思ったことだが、鳥の姿が見えても、双眼鏡で鳥をおさえる、ということが、これまたなかなか難しいのだ。
肉眼で、目印になる木を覚えて、その木を双眼鏡でとらえる、そこから、四方へ双眼鏡を移動させて鳥を見る(北海道で個人的に閃いた技)、という感じで鳥観察をしていたら、意外とコレが上手くいく。
というか、コツを覚えたのかもしれない。
北海道でも見ていた鳥、野鳥図鑑を見ても、これだ!となかなかピンポイントで当てられないが、ヒヨドリっぽい鳥だった。
2羽ほど、下の方にある枝に止まり、キョロキョロしていた。
おお~かわいいなあ~なんて見ていたら、また違う鳥の声がしたので、上を見上げてみた。
すると、スズメほどの大きさがあって、よく見ると尾が長い。
「こ・・これはエナガじゃないのか?」
と勝手に思い込み、双眼鏡で鳥を追いかける。
6羽ほど、枝から枝へチョロチョロと移動し、また枝に止まってチョロチョロと動く。
わあ~かわいい~!と、エナガぽい鳥をたぶん5分以上、双眼鏡で見ていた。
どこかへ飛んでいったなあ~と、そろそろ帰ろうと思って双眼鏡をしまい歩いていたら、また6羽ほど近くの木々たちのところに飛んできた。
これまた近い!と思って、すぐさままた双眼鏡を取り出し、エナガぽい鳥を観察していた。
家の近所で帰り道に見ていた気になる公園だったけど、いざ来てみると、とても良い公園だった。
しばらくは、バードウォッチングしている姿が恥ずかしいので、人気のない公園でひっそりと双眼鏡を手に鳥観察をしていきたいと思う。