國學院大學博物館の話を小出しにしてブログを書いているけど、今回の話は、かなりマニアックだと思う気がする。
私の住んでいる市に「八千代市郷土博物館」という博物館がある。
しかも、家から車で10分?15分?かなり近い博物館なのだけど、古代史に完璧にハマり出し始めた頃、地元の博物館も見学しなければ!と思って、3年前に行った。
ちょっと恐ろしい人形もあるんだけど、私は古墳時代の展示を見ていたとき、へ~!こんなものもあるんだ!みたいな気持ちで見学していたものがあった。
郷土博物館には、現物はなかったけど(パネルのみ)、國學院大學博物館では、現物を見ることができて、ちょっと嬉しかった。
それは何かというと・・・
「石枕」
である。
「いしまくら」まはた「せきちん」という、文字通り、石の枕である。
古墳時代といえば、偉い人が死んだあと入るお墓「古墳」がたくさん作られた時代。
偉い人を埋葬するときに、頭の下に敷いた石、それが石枕である(そのまんま)。
しかも、石枕のまわりに、つまようじみたいな、ウィンナーなどを刺して食べるようなものみたいな、そんなのが周りに、何本か刺さっている。
その名前は、パネルに書いてある「立花(りっか)」と言い、八千代市考古博物館のパネル説明だと、八千代市あたりで発見された石枕には、立花は見つかっていないらしい。
そして、國學院大學博物館の展示を見学していたとき、うおっ!!と声を出したくなりそうになったくらい、ビックリしたものが展示してあった。
「石枕やん!しかも、あの爪楊枝みたいなのもある」
そのとき、立花という言葉が思い出せず、爪楊枝みたいなものみたいな、アレ、アレじゃん!と、何も思い出せずにいた自分がいた。
説明文を読んでみると(いま読んでみると)、出土したところは千葉県市原市姉崎にある「姉崎二子塚古墳」と書いてある。
しかも、石枕にもいろいろな形があるみたいで、茨城県南部から千葉県北西部に多く見られるため「常総型」石枕と呼ばれている、らしい。
私が住んでいる市も、一応、千葉県北西部。
さきほどのパネル展示の石枕と、ほぼ同じ形だ。
さらに、石枕の展示のとなりには、立花も展示してあった。
どっかの本(毎回どっかの本だけど)で読んだけど、千葉県の市原市や木更津市あたりは、千葉県でも古くから古墳が作られていた場所だった・・・らしい。
古墳時代前期だったっけ?いきなり前方後円墳じゃないけど、円墳だったかな?小さな規模の古墳が、早くから登場する場所が、ここらへん、市原市や木更津市だった・・・と思う(自信ない)
この石枕を見てて思ったんだけど、これ人の頭にちゃんとフィットするのかな?
まあ、死んだ人の頭をのせるから、自分の頭にあってないとか、首が痛くなるとか、肩こりが起こるとかは、そんな文句は絶対にないと思うんだけど、偉い人を埋葬するとき、とても丁寧に埋葬していたんだなということがわかる、ひとつの展示品だなと思った。
ちなみに、石枕とは関係ないけど、今日、アマゾンから低反発の枕が届いた。
これからの季節、とある理由で首が痛くなったり身体が痛くなったりする。
その原因は枕や布団、というよりは、我が家の猫が枕のど真ん中に座っていて、それに気がついたときに首が痛くなっているという。
てか、枕は関係ないんだけど、たまに猫がいなくても、首が痛いときがあるから、とりあえずということで、枕を変えることにした。
この石枕をじーっと見ていたけど、この上に、死んだ人がのっていたと思うと・・・ちょっとぞっとするな(笑)