6時20分ごろ布団から出た。
今日は、母親が行きたいといっていた、千葉県にある窯へ行く予定。
昨日、LINEで、8時頃に行きますと送っておきながら、8時40分に実家に着くという、どんだけ、家でのんびりしながら準備していたヤツか。
車を運転しているとき、急に尿意をもよおしたくなるときあるじゃないですか。
最近、そういうことが少なくなってきた私だったけど、今日はひどかった。
「ヤバいッ!!これはヤバい!!はよ、トイレに行かないと、人生終わる!」
と思いながら、お腹に力を入れ、運転席で身体を斜めにしながら運転していた女がひとり、そこにはいた。
コーヒーと寒さと運転のトリプルパンチで、私の膀胱はやられました(しょっぱなから、汚い話ですみません)
実家について、トイレを借りる。
母親は、すでに準備万端のようで、すぐ千葉県の鴨川市へと向かった。
母親が行きたいと言っていた窯は「笹谷窯」という、千葉県鴨川市にある小さな窯。
陶芸体験もできる窯で、それは事前予約が必要なのだが、陶芸体験もしないし、普通に作品を買いにいきたいと思っていたから、予約や電話もなにもしないで行った。
笹谷窯は、山の中腹というか、山の上というか「本当にこんな場所に、窯があるのかなあ・・・」みたいな、ちょっと不安になる場所にあった。
一応、一般道には看板が立っているのでわかりやすい。
が、看板が立っている場所から入ると、車1台やっと通れるような細い道があり(運悪く、車1台とすれ違って、来た車をよけようと左によったら、危うく崖の下に落ちるかと思った)それくらい細い道で、しかも登りの傾斜がかなりある道であった。
笹谷窯は、駐車場もあるみたいなのだが、たぶん3台くらいしか停まれない小さなスペースで、しかも、若干ぬかるみの、アスファルトで舗装されていない、砂利ではないが、ちょっと左により過ぎたら落ちる・・・そんなような駐車場であった。
10時半ごろ笹谷窯の駐車場に着いたのだけど、サイトでは10時からと記載があったから、窯も開いているかなとふたりで思い込み、駐車場から笹谷窯へと歩いていった。
駐車場から笹谷窯までは、まるで山登りに来たような、そんな道と傾斜が続いていた。
「本当にこんなところに、窯あるの??」と、ふたりで不安になる道を進む。
しかし、駐車場のすぐ隣に小さな看板があるので、間違えてはいないと思い、そのまま歩いていった。
山登りのような道を進んでいるので、景色がとっても良い。
その景色に癒されました。
奥にあるのは千枚田かな?(鴨川に有名な千枚田がある)と思いながら景色を眺めた。
登りの道を歩いていると、平屋のお家が見えた。
「普通に人の家じゃない??」
と、私たち不法侵入しちゃったんじゃないかなと思っていると、母親はズンズンと家のほうへ歩いて行く。
すると、ワンちゃんが大きな声で「変な奴らが来たぞ!!」という風に、警戒丸出しでワンワンと吠え出した。
すると、家の中から、ひとりの女性が出てきた。
「なにか・・・?」
と、私たちを不審がる女性。
そりゃあそうだわ、人の家の敷地に勝手に入っているんだもの。
母親が事情を説明すると、出てきた女性は、そうなんですか!と、家のとなりにあるカフェへと案内してくれた。
本当に、予約もなしにいきなりの訪問で、申し訳ありませんでした・・・
とても優しく、お人柄も良く、不法侵入者の私たちを、迎え入れていただきました。
(サイトを見たら、販売もお問い合わせくださいと書いてあった、本当にすみませんでした)
お家の隣にある「Café SASAYA」は、いまは休業中で、姉妹店の「古民家カフェ・夜麦(よもぎ)」は、営業している。
お腹が空きはじめていたので、お昼ご飯は、古民家カフェで食べることにした。
作品を見せていただき、2点ほど、購入した。
そして駐車場まで戻り、古民家カフェ・夜麦へ行った(その前に道の駅に行ったのです)。
古民家カフェ・夜麦(よもぎ)
長狭街道(ながさかいどう)沿いにある「古民家カフェ・夜麦」
数台ほど車が停まれる駐車場があり、坂道を歩いていくと、古民家が見えてくる。
11時から営業のようで、金曜日から月曜日まで営業している。
中に入ると、なんと!!先ほど、笹谷窯でお会いした女性の方が。
「先ほどは、本当にありがとうございました」と挨拶をかわしつつ、古民家へと入った。
11時半ごろ着いたのだけど、ラッキー、私たちだけであった。
古民家カフェへ行くのは、奥多摩へ行ったとき以来だったけど、古民家カフェは良い。
なんとなく落ち着く。
涼しい風が家の中にはいり、のんびりと時間が過ぎていく、私たちは、リラックスしながら、ご飯とコーヒーを楽しんだ。
母親はナポリタン、私はドライカレーを注文。
ドライカレーが大好きな私だけど、注文したい、でも辛かったらどうしよう、なんてグルグル悩んでいたけど、えーい!と意を決して、ドライカレーを注文した。
うん、私的には辛かった・・・お水、たくさん飲んじゃった・・・
しかし、このドライカレー、甘みを感じる。
美味しい!でも、辛い・・・でも美味しい!と、天使と悪魔で苦悩する人のように(どういう意味??)、ドライカレーを完食いたしました。
ご飯のあとは、美味しいコーヒーをいただいた。
「このマグカップいいなあ」と、笹谷窯で作られた(と思うんだけど)マグカップをマジマジと見ていた。
母親は、ここ最近、陶器に興味が出てきたらしい。
「えー、もうちょっと早く言ってもらいたかったなあ」と、私は今年の始め頃から陶器にハマりだして、一時期、爆買いみたいなことをしていたが、私の懐がヤバい!と、我に返り、それ以降、陶器を買うのを、一時中止している。
楽しい食事を終え私たちは、「今日は本当にいろいろありがとうございました」とお礼を言い、鴨川市をあとにした。
私たち親子は、何か持っているのか、だいたい出かけ先で、人の縁みたいなのがあるような気がする。
明日の朝、笹谷窯で購入してきたマグカップで、コーヒーを淹れようと思う。