4時10分ごろ布団から出た。
なんとなく、気が重い。
日記を書こうにも、特に何も浮かばず。
電車に乗って、カバンから本を取り出して読んでいた。
このブログでも紹介した本、こちらの本をいま読んでいる。
14.哀切の斎宮、典雅の斎院という章があるんだけど、こちらの章、個人的にとても妄想が膨らむ章だなと思って読んでいた。
斎宮と斎院というのは、伊勢斎宮と賀茂斎院。
どちらも神に使える未婚の皇女である。
歴史は、伊勢神宮のほうが古く、制度が整えられたのは、天武天皇の時代。
飛鳥時代、天武天皇は、政権をめぐって、甥の大友皇子と戦った。
壬申の乱である。
その際、伊勢神宮に戦勝を祈願し、勝利を収めると、ご利益の返礼に、娘の大来皇女を伊勢神宮に差し出した。
それが、制度としての伊勢斎宮の始まりとされている。
大来皇女は、14歳。
都を離れ、家族とも離れて伊勢国に遣わされ、天皇の代わりに神に仕えた。
大来皇女が、斎宮に着任してから、13年後、弟の大津皇子が密かに姉を訪ねにやってきた。
翌朝、彼を送り出すと、大来皇女はこう詠んだ。
『我が背子を大和へやるとさ夜更けて あかとき露に我が立ち濡れし(万葉集)』
訳・愛するあなたを大和へ送り出し、無事を祈るうちに夜が更けて、明け方の露に濡れるまで私は立ち尽くした。
大津皇子は、この後、謀反の罪で自害させられた。
彼には自分の運命を知っていたのだろう。
だが、姉にだけは伝えたいことがあって、覚悟の上で、はるばる会いに行ったのだろう。
伊勢物語では、昔男の来訪を受けた斎宮は、彼と一夜だけの恋に落ちる。
斎宮は、神に仕える身、これは禁断の恋である。
どうでしょうか。
こんなの読んでいたら、男女の禁断の恋、みたいな妄想が膨らみませんかね?
神に仕える皇女と、禁断の恋。
いいよね~、こういう設定の小説とかさ。
いろいろと、書籍やアニメなどで、ありそうなことだけど、いかんせん、時代が飛鳥から平安とか、そこらへんの良い時代だし(妄想としてね)、男女とも、美女、美男で、脳内妄想するから、これまた、頭の中が忙しいでしょ(お前だけだろ)
この本は、源氏物語を平安人の心で読むというのが、主なテーマで、最初に、源氏物語の章が現代語訳で書かれている。
そのあとに、この上のように、伊勢物語の話、壬申の乱での出来事などを紹介して、平安人の心に近づきながら、源氏物語をさらに深く読んでいく、という本である。
源氏物語を軽く読んでみたいなと思う人、その時代、どういうことがあったのか、どういう生活をしていたのかなどを、ひもときながら読んでいける、私的には、かなり面白い本だなと思う。
今日の日記というか、ただの本紹介になってしまった。
そして、とりあえず、相方とは仲直りをした。
お互い口をきかない記録を更新したケンカだった。
口きかない記録を更新したのはいいんだけど、毎回毎回ケンカの原因が、くだらないというか、ささいなこと過ぎて(今回は、ご飯を炊く炊かないでもめた)そんなことで、記録を更新する意味がわからない。
相方は「そっちから話かけられるまで、今回は、絶対オレから話かけないでいた」と言った(それ以外に、いろいろと言われたけど、公の場では控えよう)
ケンカの原因は、さっき書いた通り、ご飯を炊く炊かないで、記録更新のコレだから。
他人と一緒に住むというのは、こういうことなのである。