ねことメガネとアネモネと

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本を読んで、禁断の恋に妄想する人(2022年11月11日の日記)

4時10分ごろ布団から出た。

 

なんとなく、気が重い。

日記を書こうにも、特に何も浮かばず。

電車に乗って、カバンから本を取り出して読んでいた。

 

このブログでも紹介した本、こちらの本をいま読んでいる。

14.哀切の斎宮、典雅の斎院という章があるんだけど、こちらの章、個人的にとても妄想が膨らむ章だなと思って読んでいた。

 

斎宮と斎院というのは、伊勢斎宮と賀茂斎院。

どちらも神に使える未婚の皇女である。

歴史は、伊勢神宮のほうが古く、制度が整えられたのは、天武天皇の時代。

飛鳥時代、天武天皇は、政権をめぐって、甥の大友皇子と戦った。

壬申の乱である。

その際、伊勢神宮に戦勝を祈願し、勝利を収めると、ご利益の返礼に、娘の大来皇女を伊勢神宮に差し出した。

それが、制度としての伊勢斎宮の始まりとされている。

大来皇女は、14歳。

都を離れ、家族とも離れて伊勢国に遣わされ、天皇の代わりに神に仕えた。

大来皇女が、斎宮に着任してから、13年後、弟の大津皇子が密かに姉を訪ねにやってきた。

翌朝、彼を送り出すと、大来皇女はこう詠んだ。

『我が背子を大和へやるとさ夜更けて あかとき露に我が立ち濡れし(万葉集)』

訳・愛するあなたを大和へ送り出し、無事を祈るうちに夜が更けて、明け方の露に濡れるまで私は立ち尽くした。

大津皇子は、この後、謀反の罪で自害させられた。

彼には自分の運命を知っていたのだろう。

だが、姉にだけは伝えたいことがあって、覚悟の上で、はるばる会いに行ったのだろう。

伊勢物語では、昔男の来訪を受けた斎宮は、彼と一夜だけの恋に落ちる。

斎宮は、神に仕える身、これは禁断の恋である。

 

どうでしょうか。

こんなの読んでいたら、男女の禁断の恋、みたいな妄想が膨らみませんかね?

神に仕える皇女と、禁断の恋。

いいよね~、こういう設定の小説とかさ。

いろいろと、書籍やアニメなどで、ありそうなことだけど、いかんせん、時代が飛鳥から平安とか、そこらへんの良い時代だし(妄想としてね)、男女とも、美女、美男で、脳内妄想するから、これまた、頭の中が忙しいでしょ(お前だけだろ)

 

この本は、源氏物語を平安人の心で読むというのが、主なテーマで、最初に、源氏物語の章が現代語訳で書かれている。

そのあとに、この上のように、伊勢物語の話、壬申の乱での出来事などを紹介して、平安人の心に近づきながら、源氏物語をさらに深く読んでいく、という本である。

源氏物語を軽く読んでみたいなと思う人、その時代、どういうことがあったのか、どういう生活をしていたのかなどを、ひもときながら読んでいける、私的には、かなり面白い本だなと思う。

 

今日の日記というか、ただの本紹介になってしまった。

そして、とりあえず、相方とは仲直りをした。

お互い口をきかない記録を更新したケンカだった。

口きかない記録を更新したのはいいんだけど、毎回毎回ケンカの原因が、くだらないというか、ささいなこと過ぎて(今回は、ご飯を炊く炊かないでもめた)そんなことで、記録を更新する意味がわからない。

相方は「そっちから話かけられるまで、今回は、絶対オレから話かけないでいた」と言った(それ以外に、いろいろと言われたけど、公の場では控えよう)

ケンカの原因は、さっき書いた通り、ご飯を炊く炊かないで、記録更新のコレだから。

他人と一緒に住むというのは、こういうことなのである。