ねことメガネとアネモネと

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飛鳥資料館で誰もいない展示室で見学する「山田寺・東回廊」

山田寺(やまだでら)って、ご存じでしょうか?

山田寺って、どこにでもありそうな名前だけど、すごいお寺なんです(ありきたり紹介)

 

奈良の明日香村にある「飛鳥資料館」に行った。

www.nabunken.go.jp

飛鳥資料館の奥にひっそりと展示されている山田寺の出土品。

明日香村には、とてつもなく有名な古墳が、いくつかありまして、ひとつは「高松塚古墳」、もうひとつは「キトラ古墳」、そして「石舞台古墳」と、誰しもが1回は聞いたことのある名前が、ずらりとそろっている。

飛鳥資料館に展示されている、その中の「高松塚古墳」と「キトラ古墳」の出土品、有名な「飛鳥美人」と言われている壁画など、みなそっちの展示に夢中になっちゃうんですよね。

そんなみなが目をむかないであろう、資料館の奥にひっそりと展示されている山田寺。

てか、山田寺ってなんだよとお思いになられているかもしれない。

山田寺とは・・・

蘇我入鹿のいとこ「蘇我倉山田石川麻呂(そがのくらやまだいしかわまろ)が、641年(舒明天皇13年)に建てはじめた寺院。

このころ各豪族がさかんに造った氏寺のひとつである(パンフレットから)

私がいま読んでいる小説にも、石川麻呂さんの名前が出てくる。

石川麻呂さんは、蘇我入鹿殺害のクーデターに加わり、右大臣に任ぜられたが、649年(大化5年)反乱の疑いをかけられて、この寺(山田寺)で自殺した。

小説を読んでいると、このころ人がばったばったと殺されたり、あらぬ疑いをかけられて殺されたり、もう殺されまくり(そこまでいかないか?)。

山田寺とは、法隆寺西院伽藍より古く、第1級の学術資料である。

また、土製品や金属製品、瓦や礎石(柱の下に据えて建物を支える石)、木簡など多彩な出土品は7世紀の仏教文化や古代寺院の様相を伝える一括資料として価値が高い。

だいたいパンフレットから抜粋したけど、とにかく法隆寺よりも古いお寺、そのお寺の回廊の三間分が見られるということで、私は展示室へと行った。

どこでだっけ??

どっかで山田寺の話を読んだ気がするんだよなあ。

そこで読んだ感想は「法隆寺よりも古いものがこの目で見られるだなんて、ぜひとも見たい!」と、ただこれだけの好奇心で生きてきた気がする。

自分の中で、日本では法隆寺が現存する建物のなかで、いちばん古いと思い込んでいた。

こちらが「山田寺」の東回廊三間です

山田寺の回廊

山田寺の回廊

薬剤の臭いなのか、展示室は、とても甘い香りがした。

すごくないですか??飛鳥時代当時の建築。

しかも、大きい。

当時はこんな感じで建っていたんでしょう

蘇我倉山田石川麻呂も、ここを歩いていたんでしょうか?

山田寺東回廊の説明

出土状況

ほぼ完全な形で、出土するのって、本当にすごいことだと思う。

偶然がかさなって、運が良かったというのか。

 

もし、飛鳥資料館に行くことがあったら、ぜひ、飛鳥時代当時の建築を体感していただきたいと思う。