いろいろな縄文遺跡を見てきて、最近物足りないというか、土器を見ていても、ただの土器にしか目に映らなくなってきたので、土器についても勉強しなければ!と、つい数か月前にこちらの本を買った。
このシリーズの本で、土偶についても出版されている。
縄文土器は、出土する地域や年代、文様や土器の厚さ、そして形がそれそれ違う。
北は北海道、東北、関東、西日本、そして九州。
それを区別するために「〇〇式土器」という名前がつけられ、出土する土器たちを、この〇〇式土器のどれに当てはまるか、確認するのである。
そう思ったとき、自分がいままで行ってきた博物館に、〇〇式土器の土器が写っている写真がないか調べてみた。
山梨県にある「山梨県立考古博物館」にあるという「諸磯式土器」の最高傑作のような土器が、写真にないか調べてみたけど・・・なかった。
2年前ほど前に行った、山梨県立考古博物。
史跡巡り、博物館巡りをし始めたばかりなときで、土器の知識なんて、微塵も持っていなかったから、きっと素通りか、もともと貸し出されてなかったりしたか、残念。
今年の4月に行った「松本市立考古博物館」で撮った「唐草文系土器」の写真があった。
本と写真を見比べてみて、おおーー!!本当だ!!唐草文系土器だー!と、このブログを書きながら感動している。
これが、唐草文系土器である。
長野県中南部あたりに分布圏を形成する土器。
繊細な感じのする唐草模様が特徴で、多種多様な模様が付けられている。
北から南まで、さまざまな土器があるけど、とりあえず、博物館などに行って、ただただ写真を撮って終わりにしたくない、というのが今の気持ち。
〇〇式土器と形を覚えるのが大変そうだけど、このように本に書いてあることと、自分が実際見てきた土器が、合致するのをみると、かなり嬉しい。