縄文時代の面白さは、どこから来るんだろうと、ちょっと真剣に思ったあずです。
上高地へ行く前に、前乗りとして松本市にあるビジネスホテルに行った。
自分の家から車で行ったのだけど、長野に行くのに、100%利用する高速道路、それは「中央自動車道」である。
中央自動車道は、自分の中で、ひとくせもふたくせもある高速道路と思っているんだけど、事故のメッカっていうんですかね?案の定、相模湖あたりで、事故渋滞が発生していた。
「また出鼻くじかれた~!」なんて思いながら走っていたけど、まあ、意外とスムーズに、談合坂、勝沼と走っていた。
パーキングエリアでトイレ休憩をしていたとき「ホテルのチェックインの時間まで1時間ほど余裕あるな~」なんて思っていたとき「そうだ!釈迦堂遺跡博物館に行こう!」と思い付いた。
>>釈迦堂遺跡博物館のサイト
中央自動車道のPAに「釈迦堂」という場所がある。
そこのPAから直で、博物館に行けるという情報を、会社の人から聞いていた。
釈迦堂PAに到着、車を停めて、博物館専用階段というのを上り(けっこう急な階段)、道路を渡ると、目の前に博物館が見える。
釈迦堂遺跡博物館は、リニューアルオープンしたばかりの博物館で、かなりキレイな博物館である。
【簡単に釈迦堂遺跡の話】
釈迦堂遺跡は、中央自動車道の建設にあたり発掘調査された遺跡である。
釈迦堂遺跡を含む、山梨県から長野県にわたる場所には、縄文時代の遺跡が数多く点在するのである。
長々と釈迦堂遺跡について書くのもアレなので、釈迦堂遺跡博物館でひときわ目を引く「水煙文土器」という土器を紹介していこうと思う。
釈迦堂遺跡博物館に展示されている「水煙文土器(すいえんもんどき)」
釈迦堂遺跡は、縄文時代早期から中期にわたり、人々が生活してた遺跡である。
「水煙文土器」は、その名の通り、水煙りを思わせるようなゆるやかな美しい曲線を用いて表現された土器である。
大きさもかなりあるんだけど、それと同時に、この土器のデザイン。
すごくないですかね?
どうすれば、こんな発想ができるのか、縄文時代の土器を見ていて、毎回思う。
(そりゃあね、岡本太郎も芸術は爆発だって言っちゃうよ(関係ない))
私個人的になのだけど、縄文時代って、中期のころがいちばん面白い。
縄文時代は、中期のころが、時代にあぶらがのってきたというか、最盛期といえばいいのか、縄文時代がいちばん盛り上がっていたのが、中期ごろ。
後期あたりになってくると、いまでいう弥生時代の影がちらほら、見えるのか見えないのかみたいになってきて、晩期になると、新たな文化が日本中に入り始め、1万年以上続いた縄文時代は終わりを告げる。
縄文時代のことを知りたいと思う人は、縄文時代中期から入ったほうが良いとも思うんだな。
やっぱり目がいくところはここらへんですよね。
デザインもすごいと思うんだけど、これをしっかりと完成させて焼き上げるという技術もまたすごい。
陶芸をやったことのある人ならわかると思うんだけど、この土器って、1回で出来上がったのか、何度か試行錯誤してできあがったのか、そこが気になる。
縄文時代の人って、技術的にも、現代人より上をいっていたに違いない、と言ってもいいくらいの凄さ。
釈迦堂遺跡は、土偶の数の多さでも有名な遺跡。
もちろん、水煙文土器の他、面白いデザインの土器がたくさん展示されている。
土器を見学するということは(土器に限らずだけど)、縄文時代が、技術的にも発達していた時代だったということがわかるのであります。
縄文時代の人たちも、このような景色(当時は道路とかないけど)が見えていたのかなあ。
もっと釈迦堂遺跡博物館について知りたいと思った方はこちら。