東京国立近代美術館で開催されている『没後50年・鏑木清方展』を見に行った。
私の中で、いちばん好きな画家の人と言ってもいいくらい、私は鏑木清方が好きだと思う。
鏑木清方は、日本画を描く画家で、美人画の巨匠?と言ってもいいくらいな人である。
その鏑木清方の展覧会が、東京国立近代美術館で開催されている。
民藝100年展を、東京国立近代美術館に見に行ったとき、民藝100年の次の展覧会が、鏑木清方の展覧会と知り、これはぜひ見に行かなければ!と強く思い続けて、3月、4月と時が流れ、ついに今日、東京国立近代美術館に行ってきた。
鏑木清方の展覧会は、3月18日から開催されていた。
すべて写真撮影禁止なので、展覧会でこれは良かった!と思えたものを、図録から紹介したいと思う。
私は、美術館に行く前から、図録をどうするか悩んでいたけど、買ってきてよかった!と、ページをめくるたびに、心から思う。
期間中、展示替えがあるので、見ることができなかった絵もあるけど、図録を買ったので、そのへんも図録を見つつ楽しもうと思う。
まずひとつめは、パンフレットにも起用されている『築地明石町』。
長きにわたり所在不明だったようで、2018年に再発見され、東京国立近代美術館のコレクションに加わったようです。
>>没後50年・鏑木清方展のサイトから
新富町と築地明石町、そして浜町河岸と、3部作であるこの作品を見たとき、私は、築地明石町に描かれている女性の顔に、すごく惹かれた。
「鏑木清方の絵の中で、いちばん好きな顔かもしれない」と。
他の作品とは違う、私には、凛とした表情に見える女性。
キリッと前を見据えている目は、とても印象に残る。
もうひと作品は『たけくらべ美登利』。
「たけくらべ」は、明治の小説家、樋口一葉の短編小説。
吉原の郭に住む14歳の少女美登利(みどり)と、僧侶の息子藤本信如(ふじもとのぶゆき)との淡い恋を中心に、東京の子供たちの生活を吉原を背景にして描き出した作品、である(ウィキペディア参照)
鏑木清方が、樋口一葉の肖像画みたいなのを描いている。
清方は、樋口一葉に会ったことはないが、妹さんの写真などを使い、一葉の肖像画みたいなのを描いていると、音声案内にあった。
さきほどの「築地明石町」と同じく、たけくらべ美登利に描かれている美登利の顔が、私には、ほかの作品とは違うと勝手に思う顔が、印象的だった。
鏑木清方記念美術館は、神奈川県鎌倉市にある。
私はそこに行ったことあるような気がするんだけど、記憶がさだかではない。
東京国立近代美術館で開催されている「鏑木清方展」は5月8日まで。
これほどの鏑木清方作品を見られるのって、今後あるのかないのか。
だから、図録を買っておいてよかったなあとも思う。