無駄に長いタイトルをつけたなあ~みたいな。
私は、相方と同棲すると決まって、いまの土地に引っ越しをしてきた。
それから、9年か10年になるかもしれない。
そのときからお世話になっている美容室がある。
引っ越してきた当時、そろそろ髪の毛が切りたいなと思い、家の近くに、いい美容室ないかな?とネットで調べていたら、家のほぼ隣のような、徒歩30秒で行ける距離に、小洒落た美容室があった。
オープンしてから1年間か、できたてホヤホヤの美容室だったと思う。
働いている方々の美容師さんたちが、けっこう若かったのを覚えている。
そのときから、私は、家の近所の美容室に通い始める。
途中、美容室が、家の最寄駅近くに移転するとなって、まあ、家の近くならいいかと、同じ美容室に、ずーっと通っていた。
施術してくれる担当の人もずっと同じ方。
だから、9年くらいか、長く長く私の髪の毛を整えてくれていた。
ある日、その方が、地元の駅近の美容室を退職して、違う場所で、新たに店を出すという。
チラシを貰ったけど、なんとなく素人目から見て、独立するんだ(オーナーって書いてあった気がする)と思い、なんだか、嬉しく思い、同時に、長年お世話になった気持ちから、寂しくもあった。
ずーっと同じ美容室、長年同じ担当の方に切ってもらったことなんて、私の40年ちょいの人生、そんなことないもの。
しかし、チラシに書いてある場所を見ると、仕事場の途中駅の駅前にお店がある。
担当してくれていた方も、今度からこちらでお店を出すので、ぜひ来てください、と言う。
チラシを見ながら、うむ、全く行くことができないっていう場所ではない。
また、いちから他の美容室で髪の毛を切ってもらうのもアレだし、行けなくもない場所だし、全然いける。
だからこの先も、お願いしようかなと思って、ホットペッパーで予約しようと料金を見てみると、え!?前の美容室の値段より500円値上がりするのか!と、つい声に出して言ってしまった。
だけど、私はよく考えた。
彼は、もしかしたら、自分のお店を出すのがずっと夢だったかもしれない。
こんな田舎の美容室(失礼すぎ)から、多少都会の場所(千葉の都会)でお店を出すんだから、賃料やらいろいろかかるのは当然。
それよりも、夢が叶った彼に、いつもカットのみしか予約しない私だけど、応援したい、めんどくさいのがあるから、同じ人にやってもらいたい、高い、安いとか言って、ケチケチしている場合か!と自分を叱った。
そして、初めての予約当日。
ただの前髪カットだけだったが、いつも通りに気さくに対応してくれた。
髪の毛を切ってもらっているとき、長年の思い出話みたいなのを話していた。
私は(やっぱりなあ~、自分、9年ほど通っているんだなあ~)と実感した。
そして、お会計のときに、そろそろスタイリング剤がなくなってきたから、それもついでにと思って聞いてみたら、
美容師さん「オープンして日が浅いもので、まだスタイリング剤などの商品が来てないんですよ」
私「え?ああ~そうですよね~!まだオープンして6日目ですものね~アハハ」
なので、スタイリング剤は、次回またお願いするときまでに、持ち越しとなった。
やっぱりさ、自分のお店を持つことは、すごいことだと思うし、自分にはこの先、このような夢を実現する能力ってつけられるのかな?って、なんか、いろいろ思うことがあって帰った、前髪カットの日だった。