自分の好きなもの(趣味とかモノとか)ってなんだろうと考えていた。
その中で浮かんだものは、キャンプ、山登り、旅行、歴史巡り(古墳や博物館巡りなど)。
そして、私は陶器が好きだなと、改めて感じた。
先日、東京国立近代美術館で開催されていた「民藝の100年」を見に行ってきた。
そこに展示されていた陶器を見ては、うっとりするほどだったかもしれないけど、長い時間見ていた気がする。
そんなこんなをいろいろと思い出して、自分の好きなものの棚卸しみたいなものをしていた。
私は、陶器が好きである。
何年か前に、友達数人と、栃木県益子町に行って、ろくろ体験をしてきた。
私が言い出しっぺで、陶芸体験しよう!と、みなを巻き込んだ。
私の友達たちは、快く陶芸体験を受け入れてくれて、楽しい集まりとなった。
そのとき作ったものたちは、マグカップ、小皿、花瓶である。
粘土の大きさみたいなのが決まっていて、それを使い切りで、作るものの個数みたいなのが決まっていた気がする。
花瓶は普段使うことがないけど、粘土が余ったから作ったみたいな感じだった。
数か月後、出来上がったものたちを見て、どれも素晴らしいものができたなと、みんなで益子に行った思い出とともに、大切に使っている。
「民藝100年」で知った柳宗悦。
柳宗悦が書いた「手仕事の日本」という本を、丸善で購入した。
日本全国にある手仕事(いまでいう民芸品)を紹介している本である(簡単に言うと)
その中で、秋田県で作られている「楢岡焼(ならおかやき)」というものが紹介されている。
私は、田舎が秋田県なのだけれど、自分が生まれてすぐに東京に越してきた。
この本を読んでいたときに、秋田県に陶器〇〇焼みたいなのがあったんだと、素人ながらに驚いた。
秋田県には、楢岡焼のほか、白岩焼があり、白岩焼は明治時代に1度窯の火を消してしまったが、昭和50年、白岩焼の窯に再び火がはいったという。
もしかしたら、白岩焼が続いていたら、柳宗悦の目にとまっていたかもしれない。
私は、手仕事の日本という本を読んで、楢岡焼を知り、オンラインストアで楢岡焼のマグカップを購入した。
白岩焼や楢岡焼も、海鼠釉を使うのは同じのようだ。
海鼠釉は、青味の深い色で、主に北国で使われている釉薬のようである。
その深い青色が、なんともキレイで、青好きの私には、ぜひともひとつ手に入れたい!と思わせる陶器である。
秋田県には、陶器だけではなく、他にも岩七厘、樺細工などがある。
樺細工の箇所を読んでいたら「そういえば、じいちゃんの家にも、樺細工の茶筒があったな」と、子供の頃、じいちゃんがお茶を飲んでいるときの風景を思い出してみた。
樺細工とは、山桜の皮を使い、さまざまな細工を作るものをいう。
日本全国には、さまざまな民芸品があるけど、この「日本の手仕事」という本を読んで、ますます日本にある手仕事を見に行きたいと思う。
私は、日本という国が好きだし、日本人で良かったなと思える。
そんなことを思える理由のひとつはこれ、日本の手仕事が素敵だからと思えるからである。
自分の好きなものの棚卸しをした結果、改めて日本という国の歴史、文化などを学んでいきたいと思った。