友達とモンハンをやりながら、この前の日曜日の出来事を話した。
すると友達が「ロイズのピスタチオなら買って送るよ、家の近くにロイズのお店あるから」と言う。
え??家の近くにロイズのお店あるんかい??羨ましい立地に住んでいるんやな(なぜか関西弁もどき)と羨ましく思ったけど、友達のお言葉に甘えることにした。
札幌旅行最終日、その日の札幌は大雪で、警報が出るくらいの大雪だった。
北海道博物館に行こうとしたけど、道路が悪路過ぎて、帰りの飛行機に間に合うのかどうなのか、むしろ千歳空港に行けるのかどうなのか、わからない状態になってしまった。
友達が、札幌に住み始めて、早3年か4年。
雪道を運転する姿がとても勇ましく、頼もしくも見えた。
「車の腕、上がったかな?」
というから、私は、
「もちろん!そのハンドルさばきを見れば、絶対上がってるよ」
と言った。
涼しいところに住みたいと言い、東京から札幌へ引っ越し住み始めた友達。
そこで、車が必須だからと車を購入、最初のほうは、こちらがひやひやするような運転だったが、いつの間にか、長年住む札幌市民ばりに、運転技術が上がったみたいだ。
とりあえず、札幌駅に行くことにした。
地下駐車場に車を停めて、駅の改札口へ行ってみると、若干の人だかり。
駅員さんが乗客の対応をしているのが見え、後ろにある改札はすべて閉まっていた。
これはまずい・・・とウロウロしていると、空が明るくなってきたのが見えた。
私は友達と「いまがチャンスじゃない?」と言い、すぐに駐車場に戻り、千歳空港に向かうことにした。
千歳空港に送ってくれる前、札幌駅に美味しいおにぎりやさんがあると言うので、連れて行ってもらった。
店内は、カウンター席と若干のボックス席。
レジで、おにぎりを注文し、おにぎりは注文がはいってから握ってくれる。
私は、おにぎりができるまで、おにぎりを握ってくれるおばさん(店員さん)を見ていた。
おばさんが、炊飯器からご飯を取り出し、ごはんを茶わんに入れて、具をつめて、またごはんをかぶせ、おにぎりを握る。
ごはんは熱々だろうと思いながら、おばさんが手際よく、おにぎりをキレイな三角形に握っていく。
その握り方が、なんというか、握り慣れているというか、素早く職人技のように、角がキリッとした三角形のおにぎりができあがっていく。
私は、おばさんのことを、じーっと凝視して見てしまい、いま思えば、申し訳なかったなと思うのだけど、いや、初めて見る不思議な光景のように、おにぎりを握る手際よさに感動した。
私は、明太子と鮭のおにぎりを注文。
ちゃんと手で握ってくれるので、ファーストフード店のように、すぐ商品が出てくるわけにはいかないけど、握りたてのおにぎりを受け取ったときは、ちょっと感動した。
その後、千歳空港に行く途中に、大雪警報は解除され、私たちは無事に千歳空港に到着し、飛行機に乗ることができた。
それから私は、朝、時間があるとき、必ずおにぎりを握って出勤している。
そりゃあもちろん、ありんこで注文したおにぎりのようになるわけがない。
でも、おにぎりがどうしても食べたくなるのだ。
たかがおにぎり、されどおにぎり、旅の思い出のひとつになったことはなちがいない。