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大海人皇子がかっちょ良すぎることについて

先日、この本を買った。

額田女王 (新潮文庫)

額田女王 (新潮文庫)

  • 作者:靖, 井上
  • 発売日: 1972/11/01
  • メディア: 文庫
 

 いろいろ買った本に、壬申の乱についてや、その前後について読んでいたら、個人的壬申の乱ブームがきた。

壬申の乱ブームといっても、とくに何もしないのだけれども、持っている本のどれかを読んで、額田王を知った。

たぶん、学生の頃だと思うけど、歴史の授業で習ったのか、名前を聞いたら、あ~っとうっすら覚えている程度に思い出したが、女性だったのは知らなかった。

おおまかに、この本がどういう本なのか調べてみた。

ひとことでいえば、三角関係の本、と言えるかもしれない。

 

自分が生まれる前に書かれたものらしくて、文章の感じとか拒否反応しめさないかなと思っていたけど、ここはものは試しにと、アマゾンでポチってみた。

そして、届いた本を早速通勤中に読んでみたら・・・めっちゃツボじゃん!と、その日からハマりだし、仕事中も本の内容が気になるくらいだった。

しかし、しかしだ。

個人的な感想だけど、大海人皇子が、かっちょよく書かれているではないか。

 

62ページにある、大海人皇子が額田王を、ひょいっと抱き上げ、自分の馬に乗せて、そのまま連れ去るという(ここからあず的妄想モニターが作動した)、いくらフィクションの小説だといえども、この展開は卑怯だろと(まったく卑怯ではないんだけど)、電車の中で、ひとりニヤニヤ萌えていた。

コロナウイルスのせいでマスク生活が長いけど、まさかここで通勤マスクが生きてくるとは思わなんだ(おい)

会話の展開も、個人的に良い。

昔はこんな言葉遣いしていないだろうけど、とにかく、大海人皇子が私の中の妄想で、ひとりのキャラクターとして出来上がってしまった(失礼なやつ)

この小説のひとつひとつの展開が、個人的ツボ過ぎて、自分が生まれる前の小説もなかなか侮れないなとまた思うのだった。

ちなみに、おすすめの本は?と聞かれたら、たぶん川端康成の山の音を言うと思う。

この本は、萌えるというよりも、小説内の雰囲気が好きだから。

 

この本、おすすめです(当然、好き嫌いはあると思うけど)

だいたい600ページとちょっと長いけど、文章も難しくなく、古代のかっちょ良さに触れられること間違いなし。

壬申の乱の勝者を知っていれば、なお、かっちょ良く妄想できるかもしれない(笑)