面白い本に出会った。
たまに観ているYouTuberの人がおすすめしてた本で、ならば私も読んでみようと購入して読んでみたら、自分のツボだった。
どこらへんがツボなのかというと、文章がツボだった。
本の内容もフムフムと勉強になるとこはたくさんあるのだけど、それよりも書かれている文章が面白いし、ツボで好き。
kindleでいう「位置No.340」ここが実物の本でいう何ページ目なのかは不明だけど、私がツボにハマった文章の一例を紹介。
「随筆」とはなにか。わたしは、文章教室の講師などを務めるとき、かならずこの質問を生徒さんにする。
ーー以下省略ーー
だいたい生徒からは、「好きに書いた文章?」「思ったことを書くこと?」などという疑問形で答えが返ってくる。これらは、2つの点で間違っている。まず、定義が曖昧すぎる。次に、質問をしたのはわたしだ。
電車の中で、ぷぷッと笑ってしまった。
でも、マスクをしているからまわりには気づかれていない、はず。
この本の文章を読んでいたら、土屋賢二を思い出した。
ツチヤさん元気かなあ(知り合いじゃないけど)と、アマゾンで新しい本を出していないか検索したら、今年1冊文庫を出していた。
ツチヤさんのエッセイ集はほとんど読んだ、と思う。
電車でニヤ笑いしたこともあったし、家で声を出して笑ったこともあった。
しかし、ツチヤさんもだんだんお歳を増してきて、本の中では、いつの間にか勤めたいた大学を定年退職していた。
たぶん私の母親と同じ歳かな?とも思う。
そのツチヤさんと今回購入したタナカさんは私の中では似ている。
私の中ではね。
この本の中でグッときたところをいくつか紹介。
難しいのは、反響には「けなす」だけではなく「ほめる」もある点だ。だが、ほめてくれる人に、「また次もほめられよう」と思って書くと、だんだん自分がおもしろくなくなってくる。いずれにせよ、評価の奴隷になった時点で、書くことがいやになってしまう。
他人の人生を生きてはいけない。書くのは自分だ。
深夜、暗い部屋で腰の痛みに耐えながらキーボードを打って、自分で書いたものに自分で少し笑う、それが「書く人」の生活である。
まだまだ紹介したかったけど、文字数がすんごく多くなりそうなのでここまで。
有名人、芸能人じゃない、全くの一般人の私のブログなんて読まれるわけがない。
このブログも誰の役に立つ文章かと言えば、全く役に立っていない。
でも、なんで書くのかと聞かれたら、文章を書くのが楽しいから、自分の文章を読んでてひとりで笑えるから。
このひとりで笑える文章を、誰か見ず知らずの人に偶然拾ってもらえたら、それはまた何かの縁か、物好きな人なんだなと思う。
これから文章を書こうと思っている人へ(私も含め)おすすめの本。
ツチヤさんもおすすめ。