私の目覚ましが鳴る前に、我が家の猫2匹のために、給餌器が作動する。
給餌器から、オッサンのような私の声で「ごはんだよー」と呼ぶのだけど、猫たちは、私の声でというより、餌のカラカラという音で、給餌器 に向かって走って行く(確信)
1日に2回、オッサンのような私の声が響く。
給餌器をセットすれば、猫たちは勝手に餌を食べてくれるものだと思っていた。
しかし、それは勝手な思い込みだったようだ。
給餌器をセットしてから、日に日に小梅の身体がたくましくなっていくように見える。
急なたくましさに、これはおかしいなと思った。
今までと同じ量を給餌器 にもセットしているはずなのに、なんでかたくましくなる猫ひとり。
なんでたくましくなっているかという異変を確信したのは、ウシくんが2回嘔吐したときだった。
その嘔吐の色は、胃液の色なのかまっ黄色。
しかも、食べたものが何も出てこない。
この黄色い嘔吐物をみたとき、これは大変なことが起こった!と冷や汗をかいた。
もしや、給餌器のエサを食べていないんじゃ?と思い、ちょっと様子を見てみようと思った。
我が家では、1日に3回餌を与えているので、給餌器の2回、食べていないということになる。
いままで、ニャーニャー鳴くのは、いつもエサアピールかと思っていたけど、彼は餓死しそうだという必死のアピールだったのかもしれない。
なんと鈍感な呑気な飼い主だか。
とりあえず、朝の給餌器の時間に、私も一緒に起きて立ち会ってみることにした。
朝になってオッサンのような声が聞こえる。
そして、カラカラと餌の音がすると、ダダダダッと猪突猛進していく小梅が見えた。
ウシくんはというと、なんと老化で立ち止まっているではないか。
やっぱり、彼は餌を食べていなかった。
私はウシくんを抱きかかえ、給餌器から出ている餌に運んで行った。
ほら、食べな?とウシくんの顔を餌に近づけた。
すると、ウシくんはいつものように餌を食べ始めた。
午後の餌の時間には、相方に監視してもらうように頼んだ。
ウシくんは、ねこいちばい(人一倍)臆病である。
餌だけに怖がりはないかと思っていたけど、給餌器が怖かったようだ。
私はまだウシくんの給餌器慣れに付き合っている。
朝の3時半にセットしているので、私もオッサンのような声が目覚ましになり、給餌器に向かうウシくんを見守るのである。
餌くれアピールの暴れっぷりは、人間と比較していいのかわからないけど、うるさいもんである。